シンシン・・・ 夜のしじまに微かに響く音に耳を傾け、瞼を開けた。 「いつの間にか・・・また、雪が降り始めたのだな。」 「・・・ええ。」 仄かな雪明かりが格子戸を通して、ぼんやりと部屋を照らす。 膝に預けた頭を彼女が撫でる。その細い指の感触が心地…
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