大切なものは心の中に

チュジフン主演「キッチン」を中心とした作品の2次小説書庫です。

姦臣〜王の上の王

スンジェと日本でようやく逢瀬

あんにょんです。 一日遅れで行ってきました。 日曜日の昼下がり。 なのに、がらんとした映画館(涙) エレベーターの前に、懐かしい顔を見つけて嬉しくなっちゃいました。 一人でこっそり見に来たんだけど、 思わぬちんぐちゃんとの再会に、 それはそれで嬉…

さあ、スタートです。

あんにょんです。 深夜ですが、今日から「背徳の王宮」(ああ、そう呼ぶのはやっぱり抵抗あるなぁ) 日本公開スタートです! とりま、明日は仕事なんで見に行けないんですが、 みなさまのご感想お待ち申し上げます。 とりま、このあとになんとタイトルが書か…

おめでとうございます。

あんにょんです。 昨日、青龍映画祭で イユヨン嬢が新人女優賞いただきました。 「姦臣」ソルジュンメ役として。 おめでとうございます。 ソルジュンメ贔屓の私としては、 自分のことのように嬉しいです。 自分野中の善と悪を 取り繕うことも隠すこともなく…

心折れましてん

傷心につき、言葉もありません。 がっくり。 作品が踏みにじられた気分。 私の愛するこのポスターがぁ~(T ^ T)(T ^ T)(T ^ T) 新しいポスターは、 今の所ここに貼り付けることができません。 愛せない(T ^ T) キャッチコピーもタイトルも タイトルのフォン…

素直に喜びたいんだけど

あんにょんです。 ポカポカいいお天気の週末です。 今日はいつもより早い電車に乗って出勤。 途中で眠気覚ましのお茶が買えるといいなぁ。 さて、「姦臣」の日本公開が決まりまして、 まずはめでたい! 「背徳の王宮」だそうで(^^;; え 「姦臣」の何がいけな…

「姦臣」妄想〜月下の舞〜エピローグ

牛の首を切り儀式を終えると、人々は憑き物が取れたように散り、 それと共に彼女の姿も消えた。 まるで幻のような一瞬だった。 しかし、心にじんわりと残る熱が、幻ではないことを教えていた。 店の裏では、肉の処理をする男たちがわらわらと牛を運び、 まる…

「姦臣」祭りの小話〜2

続けて、あんにょんです。 15話で、ソルジュンメとスンジェの関係を書いたのですが、 ここは随分迷いまして。 なぜかと言うと、スンジェの今の身分が「白丁」だったからだです。 白丁(ペクチョン) 李朝朝鮮王朝時代の賎民のひとつで、その中でも最も低い身…

「姦臣」妄想~月下の舞~15(追記)

観客の中に、絹の衣を被り顔を隠した女性がジッと踊りを見つめていた。 その場違いな様相は、まるで「掃き溜めに鶴」を体現したようで、 こっそり見ているつもりだろうが、異様に目立っていた。 ―両班が見て楽しいものでもなかろうに。 物好きな女だと顔を覗…

「姦臣」妄想~月下の舞~14

「あいやぁ~~~~っ!」 どこかで元気な掛け声が聞こえた。 冬の到来に白い息を吐きながらも、 市場を行き来する人の群れは、いつでも活気づいている。 その声は、市場のはずれのぽっかり開いた広場から聞こえてくるようだった。 重い気持ちを切り替えたく…

「姦臣」妄想~月下の舞~13

鏡のような池をじっと眺めていた。 池に映る自分の姿にどこか不自然さを感じていた。 「お嬢様!ここにおいででしたか。」 けたたましい侍女の声に、 池の主がゆらりと尾を振り、水面に写った影を揺らす。 彼女はため息を一つ落とすと、「・・・ええ。」と…

「姦臣」妄想~月下の舞~12

シンシン・・・ 夜のしじまに微かに響く音に耳を傾け、瞼を開けた。 「いつの間にか・・・また、雪が降り始めたのだな。」 「・・・ええ。」 仄かな雪明かりが格子戸を通して、ぼんやりと部屋を照らす。 膝に預けた頭を彼女が撫でる。その細い指の感触が心地…

「姦臣」妄想〜月下の舞〜11

「ああ、初めて私を見てくれた。」 真っすぐ私を見るその視線に、涙が出そうになった。 「名妓ソルジュンメが何を殊勝なことを。 お前を見る男などいくらでもいよう。」 彼の表情がふっと緩む。 それは昔の自信に満ちていた頃に戻ったようで、胸が高揚した。…

「姦臣」妄想〜月下の舞〜10

言葉にならない憤りと罪悪感が湧き上がり、 動転する心を制御できず、狂いそうだ。 「おまえの罪は、死んでも消えぬ。」 その言葉の意味をようやく理解した。 「・・・足りぬ。こんな命ひとつでは、足りぬ・・・。」 石のように蹲り、ガタガタと震える。 「…

「姦臣」妄想〜月下の舞〜9

夜の御座敷の為に支度をしていた私のところに、 どこから入ってきたのか、豆鉄砲のように飛び込んできて驚いた。 「おばさん!先生が!」 「おばさんって・・!失礼な子だねっ。一体どこから入ってきたんだい? ・・・おや、あんた、怪我してるじゃないか。…

「姦臣」妄想~月下の舞~8

ううっ。 激痛と身体にのしかかる重みに目を覚ますと、 見覚えのある部屋で布団に転がっていた。 「?」 見れば布団にしがみつくようにして、「子狐」が眠っている。 ーのしかかるような重みはコレだったか。 彼を起こさないようにそっと身体を抜き、ヨロヨ…

「姦臣」妄想~月下の舞~7

冬の寒さは相変わらず厳しいが、 岩間から差し込む朝日は、着実にその角度が高くなっている。 白い息を吐きながら穴を出ると、思わず眩しさに目を細めた。 空は、昨日までの雪雲がすっかり流れ去り、 何ものに遮られることもなく、太陽は気持ちよくその光を…

「姦臣」妄想~月下の舞~6

吹き荒ぶ雪風と、凍てつく寒さを逃れて、 川辺の近くの洞窟に落ち着く。 中に入れば、風の音も木々の軋む音も聞こえず、 現実から切り離された別の世界のようだった。 薪に火をつけて暖をとる。 パチパチと燃える火を見ていると、 あの日の炎を思い出さない…

「姦臣」祭りの小話

あんにょんです。 裏でひっそり絶賛ひとり祭り中の「姦臣」ですが、 静かにお話の方も更新させていただいています。 思いの外、おつきあいしてくださる方が多くて、感謝感激です。 真夏の中、 真冬のお話を書くのも何なのですが、 映画のクライマックスの宮…

「姦臣」妄想~月下の舞~5

水場で水を求めれば、必ず誰かに石を投げられ、 吹き荒ぶ冷たい風から逃れて軒先で横たわれば、蹴り上げられた。 同じ白い服を着る民さえも、 そばに寄り付かず、疫病持ちのように疎まれ、 顔を向けるだけで、その扉を閉ざされた。 時折、ソルジュンメの視線…

「姦臣」妄想~月下の舞~4

夜の静寂に歌が響く。 扉の向こうから聞こえてくる凛とした澄んだ声は、哀しい調べを奏で、 それはやがて、抑えても抑えきれない嗚咽に変わる。 大監の絶望は痛いほど伝わった。 だからと言って、私に何ができると言うのだ? あんな姿を見たくて、生きること…

「姦臣」妄想~月下の舞~3

何も見ていない瞳。心のない抜け殻。 意識は戻っても、それは糸の切れた傀儡だった。 生きることを放棄したかのように、何の感情も示さず、 全ての感覚を失ったかのように、ただ黙って横たわる大監に、 私も黙って介抱し続けた。 薬を飲ませ、粥を含ませ、火…

「姦臣」妄想~月下の舞~2

「ああ・・・大監・・・お気づきになったのですね?・・・。」 わずかに開いた彼の瞼に、思わず呼びかけるが、反応はない。 意識があるのかどうかも分からない。 奥に見える瞳には輝きもなく、ただ虚ろに宙を仰いでいた。 群衆に紛れ、宮中に入った。 怒りに…

「姦臣」妄想~月下の舞~1

紅蓮の炎が燃え盛る。 もうもうと巻き上がる煙に喉を塞がれ、意識が遠のいていく。 耐え難い傷の痛みも、ドクドクとそこから流れ出ていく命の感覚も、 全てが遠のき、笑みがこぼれた。 諦めでもなく、自嘲でもなく、 この笑みはなんだろうかと考えながら、 …

「姦臣」廃人による廃人のためのプロット

あんにょんです。 夏本番。 台風後、昼夜問わずの猛暑にへばりながらも、 昨日よりはマシな夜に、ホッとしてしまうのは、 身体が暑さに慣れてきたって事なのかな? 暑い。暑い暑い! だけど、夏はまだこれからなんだよねぇ。 あうぅ・・・。 そして、熱い熱…

「姦臣」ringhun的レビュー~8~スンジェその愛と野望、その果てに

玉座の前に呼び出された2人。 「お互いを貪れ」 それを正視しなくてはならなかったスンジェは 一体どんな気持ちだっただろう? エスカレートしていく王の狂気。 コントロールの利かない狂った馬のように、 暴走する「怪物」を見ながら、 次第に彼の瞳は正気…

「姦臣」ringhun的レビュー~7~スンジェその愛と野望2

迷いのスンジェ。 「私らが育てているのは、怪物だ。 股ぐらをこちょこちょしていれば安全だが、 ちょっとした刺激でこちらが食われてしまう。」 「心」などどうでも良いと言う父に納得できないのは、 「王への愛~忠誠心」があるからなのだと思う。 謀略を…

「姦臣」も頑張っていますから!

あんにょんです。 もくもく木曜日でありますが、 叫ばせてね。 「姦臣」 110万越えちゅっかっへーV(^_^)V 本当に本当に、様々な壁を乗り越えて、 今週も未だ韓国映画1位っていうのはすごいと思うの。 数字だけ見たら、200万には遠く及ばないけれど、 19禁と…

「姦臣」ringhun的レビュー~6〜スンジェその愛と野望1

白丁舞踊の勇ましい踊りが始まる。 偶然に通りかかり目にした 仮面の下に隠された美しい瞳に 純粋に心惹かれ、 我を忘れて思わず見惚れる。 写真が出てきたので、アップしまする。 見た私も惚けてしまいました(笑) そして、この前のシーンも出ていまして、…

「姦臣」ringhun的レビュー~5〜瞳に映る光の魔法

ミン監督は光を巧みに操り、登場人物の心情に色を添える。 もちろん、演技者の類い稀なる名演があってこそだけど、 そこに様々な光を差す事により、それをより視覚に訴える。 ソルジュンメの野心は、 稚拙ながらも純粋な夢を見るキラキラした瞳に 闇に蠢くチ…

「姦臣」ringhun的レビュー~4~イムスンジェという名の野心

あんにょんです。 水木は「仮面」の日~♫ リアル視聴を楽しみにしつつも、 スンジェが頭から離れない私です。 イム・スンジェ。 歴史の表舞台にはあまり出てこない 最悪の奸臣と呼ばれた男。 実際の人物がどうだったかは、定かではないけれど、 映画の彼は、…